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岡出山駅

「藤枝本町駅」として知られているこの駅は以前は「岡出山駅」と称していました。
それは、飽波神社を擁する岡出山から取られた名称と察せられます。
この駅の面白さは北から伸びる黒俣街道に接していますがその反対側は田圃ばかりで
道が無かったと言う事です。

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その当時の藤枝は旧東海道がメインでそこに立ち並んで町を形成しているのみでした。
従ってその黒俣街道の先っぽに駅を作った訳なので南からのアクセスは必要が無かった訳です。

この変則的とも言える道の形が駅の姿であった。

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また、もう一つ面白いのが現在の藤枝4丁目は閑静な住宅街ですが何と当時は色町として町が形成されていた事です。
在の方々はその辺りを新地と今でも呼んでいるそうです。
新地と言えば大阪の飛田新地で有名ですがここ藤枝にも存在していたんです。
当時は5件の営業所が有り、35人の営業員が居られたと聞いています。
中には静岡や浜松から来る強者もいて藤枝から大手線で岡出山に降り立ったとも話が有ります。

この横の道路と比べるとかなり広い道路が嘗ての大門と呼ばれた営業所の有った所で有る。

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そんな、岡出山駅が国道1号線の開通に伴い駅舎の移動と駅を南北に縦断する道路の建設が始まりました。
まるで国の政策の為に地方鉄道が変革を余儀なくさせられるのは奥山線と二俣線の姿を見ている様です。

そして昭和31年1月 駅舎も移り名を藤枝の新町ではなく本町で有るとの主張で「藤枝本町駅」と改称されたと伝えられている。

やがて新国道にアクセス道路が通じ、48年には市役所をも擁す行政の中心地となった事は言うまでもない。
by micmacbig | 2014-04-23 18:51 | 駿遠線関連
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