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金指の住友セメント専用線探索

寒風の吹きすさぶ中O氏と共に先般訪れた天浜線の金指駅に通じる住友セメントの専用線を探索に行ってきました。

金指駅には天浜線の他、奥山線とこの専用線がひしめきあって走っていたという貴重な駅で有りました。
前述したようにあの奥山線とのクロスでの遺構がまだ存在していることも素晴らしい事です。

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専用線は天浜線の北側部分を走り、クロスの手前から北にカーブして引佐高校の西側を進んで行きます。
跨線橋の方にどうしても目が行ってしまいますが362の沿いに有る秋葉神社の常夜灯を見た方が良いですね。

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夜になると灯が灯るらしいですが残念ながら見る機会は無かったです。

高校の西側を道なりに進んで行きますが東西に走る道路とその道は繋がってしまいます。
私有地の看板がある所から左手の道を進みます。

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そしてその東西の道路をアンダースルーしていくと顔面に泣く子も黙るあのトンネルが見えてきます。
トンネルの近くは木々が生い茂っております。

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途中通信線として使われた電柱がポツンと寂しそうに立っていました。

マムシも出るので益々人は寄り付かなくなるんですね。
行くのは我々みたいな廃線鉄ばかりなんでしょうか!

湧水も出るくらいですので地盤は緩くトンネルの入り口付近はやっと歩けるくらいです。

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左右のこの石積みが良いですね~
歴史を感じさせます。

さあ、いよいよトンネルに辿り着きました。
厚い鉄の板で塞いでいます。
ここは乗り越えれば乗り越えられます。

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「開け~ ゴマ」と呪文を唱えましたが当然開きません。
これがほんとの「あきまへんわ」

中はこんなんでした。

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で、戻り県道を大きく迂回して出口に向かいましたが、吹きっさらしの遠州風は冷たいですね。
ちょうど良い所にトイレがありました。
良かった、一安心!
トイレの神様っているんですね。

電気屋さんの所を右に曲がり程なく行くと出口に通じるところに出ます。
その右側に出口がありました。
専用線ではなく農家の専用車が鎮座していました。
出口は更に高く閉ざされていますので、中には入らないほうが良いでしょう。

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で、ここからは築堤が築かれ高いところを走っていましたが廃線と同時に崩されてしいました。

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ここはかなりの広さが有りますので複線の感もありますが、あくまで単線で築堤を取り壊して広げたので
この様な広さになったそうです。

その場所の遺構です。

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で、谷津ポンプ場の玄関あたりを進んで左にカーブしながら次の遺構である赤い橋に到達します。
これは県道側からみると一人ポツンと佇んでいますので注目の的ですね。

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渡ろうと思いましたが風も強く臆病風に追い打ちを掛けられ渡るのは断念して川に沿って進みました。

井伊谷川を渡った専用線は北にカーブしてそのまま工場に進入します。
その通路部分が廃線路をトレーズしているようです。

そのまま工場内を進んだ専用線はスズキ精密工業の駐車場に現れます。

がそれも束の間そのままスズキの中に突入してその専用線の旅は終了しました。

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帰りのラーメン屋さんが冷え切った体を温めてくれました。感謝!
by micmacbig | 2012-01-16 18:24 | その他の鉄道
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