☆田沼町内
ライフゾーンから南東気味に抜けた古道は今は無い川勝医院の所まで進む。区画整理前はここに田沼老人会の建てた標識が有ったが撤去され今は見る事が出来ない。 JRの直ぐ横の田沼北集会所からの道は拡幅され移動しているが古道の発展系である。 当時は3尺程の狭い道であったと地元の古老は語る。 ここから南に進み、セブンイレブンの裏手よりサイクルアキラの裏手あたりより東南にぐぐっと向きを変え モータースを突き抜け東側の道の川村家あたりに出没する。 ここから、その道を南に下りマックスバリューの駐車場の間の道として洗濯川に向かうとそこに青島史跡保存会の建てた標識と説明板があります。 洗濯川を渡ると田中中会館の広場を横切り南消防署を抜け大畑家、平井家と進むと道は左に曲がりますが、古道はそのまま黒川に沿って進むと田沼老人会のお建てた街道跡の標識を見つける事が出来ます。 ここが「渡り場」と言い小山街道と田沼古道との分岐点になります。 ここから上新田までは里道を繋ぎ合わせた真の意味での「田沼古道」となります。 小山街道はここより西南に進路を向け入口屋の所まで進みます。 黒川沿いに進んだ古道は増田農機商会の所から南に折れ、マンションの駐車場を横切り、青島家と清水家の間を田んぼのあぜ道としてその姿を我々に残してくれている。 清水家を抜けるとそこは宅地化され冷たい土の中に埋没されているが家、家の境界線としてその姿は残されている。 青島歯科医院、岡崎工務店の裏手を抜けると嘗ての古代大井川であった黒石川とぶつかる。 河津桜で有名なこの黒石川であるが、昭和の30年位まで33号線を挟んだ西側に大きな「万太夫淵」が有り、こんこんを湧き出る湧水は貴重な農業用の水資源であり、川遊びや納涼に最適な遊び場でも有った。 ちなみに33号線に掛かる黒石川の橋を「万太夫橋」と呼ばれている事を知る人は少ない。 黒石川を渡った古道は、岡崎家から三和自動車の西側を通り新幹線のガード下に33号線と出会う。 #
by micmacbig
| 2010-02-09 09:04
| 田沼古道関連
本来なら起点である相良から記載すべきであるが、敢えて終点の勝草橋側から進めていきたいと思います。
☆終点より国1 勝草橋のやや南側に田沼街道の終点を示す道標が青島史跡保存会によって建てられている。 大きな松ノ木が立っていてその下にお地蔵さんが祀ってあるので見つけやすいと思う。 そこから南に下がる道に沿って田沼街道は発進している。が、当時の道とは異なり明治43年の瀬戸川洪水のあとの耕地整理で直線に改修されたと聞く。尚、ここからは新の大手線と並んで仲良く南下している。自転車歩道が大手線で改修はされているが車道が田沼古道である。 ☆国1ガードより塩取橋へ 平安の始め垣武天皇の后が東国に流され志太の海岸に漂着し、稲川村の盛岡広右衛門に保護されたところから、この地を「尼ヶ島」と呼ばれていました。 古道は藤越家具店の方にカーブして進んでいきます。 そして青島東小学校の手前で淋しく分かれて走っていた大手線と再び並走して まっすぐに塩取橋に進んで行く。ここからは大手線側に見事な藤棚が設置されて、時期ともなると市民の良い休息所となっている。 その塩取橋だが、江戸時代に太井川の吉永村の塩田で作られた塩を藤枝村や山村に行商に来た際、田中藩の役人が年末の3日間森岡家に出向き「運上税」として塩1升ずつを納めさせたところからこの「塩取橋」の名が付いたと言われている。ちなみに藤枝の山間部では塩の事を「よしなが」と呼んでいたそうです。 が、実際の橋は耕地整理で青木川が真っ直ぐに改修されたので少し位置が異なっている。 ☆小石川地区 青木橋を超えた街道は仲良く大手線と行動を共にしたが、 小石川の手前で無残にも別れを告げられそのまま南進を 余儀なくされた。そして、ファミリーマートのある焼津街道の歩道橋を渡り、その面影を残している安藤家と曽根家の間の小道に差し掛かる。 余談ではあるが、ここは以前当方が大手線の廃線路と勘違いした所である。 その後は33号線を横切るとその痕跡は大手線同様区画整理に拠って冷たい土中に埋没されてしまった。夢屋と池ヶ谷電気との間を抜けると今度は藤相線と踏み切りで出会いとなる。 尚、この安藤家の場所には、嘗て明治17年組合町村制による前島村外8ヵ所の戸長役場がありました。そこに大乗妙典千部読誦塔と刻まれた経塚がありましたが区画整理の際、宋乗寺に移されたと言う。 長谷部家のシルバータワーの所から南側のライフゾーンまでの間は線路を自由に行き来が出来たそうです。 #
by micmacbig
| 2010-02-09 06:44
| 田沼古道関連
ある表現では明治時代の道路改革でズタズタにされたという街道をどのようにして再現させるかが今回のテーマである。
前回の駿遠線の探索方法のノウハウがあるのでさしたる困難は感じえなかったと言っては 過言とも言えるが・・・。 まず、各先輩諸氏の探索データがあるのでそれを元にしてスタートした。 参考文書として、八木先生の「田沼街道を歩こう」が大変と参考になった。藤枝市内は 拡幅されているが大凡のルートが掴めているのでまた、地元の有利性で探索は難しくはなかった。 が、何分にも駿遠線と異なり、数百年前の事を確かめるのでそれらに対して熟知している古老が少なかった事は最大の難関であった。 とにかく、既存のデータを信じ、各古老を尋ね周りそのデータの裏づけをとっていくという時間の掛かる超アナログの世界である。 藤枝市内は難なく過ぎ大井川町に入ると困難が待ち構えていた。 土地改良etcでその姿は似ても似つかわない箇所が点在してるのだ。 そこで、役場の古い地図を求めに税務課を訪れ明治22年発刊の公図を頼りにその姿を再現していく。 1箇所は上新田の島田街道から相良街道へのルート。 もう1箇所は上新田から下江留農協までのルート。 そして、古老の話などを裏付けにして晴れてそのルートが解明した。 また、後日ではあるが46年のゼンリンの地図を発見したがそこにも確かに尺度、は異なっていてもそこには道としての存在が示してあった。 これ等により大井川町は完成となる。 とにかくあらゆるデータを収集する。 そして、歩く・聞く 公的資料(例えば公図・土地宝典・・・)により確証をとる。 これらが、探索3原則と心している。 1つの話でそれを鵜呑みして結論をつけない。 まず信じ、そしてそれを打ち消して新しい確証を求めそして結論をつける。 こうしないと間違った方向に話が進んでいってしまう。 「郡盲 象を撫でる」 #
by micmacbig
| 2010-02-09 05:58
| 田沼古道関連
さて、相良城主 田沼意次に拠って作られたと言う俗称「田沼街道」は相良から藤枝勝草橋袂まで約7里の道のりを指すが、ここで重要なのが意次本人の為のみで新たに作られた道を指すのではなく、意次の藩主としての領民への産業の発展の為の道路普請であるということである。 塩田の開発、商業の発展と並び農民の安定した農業の発展・向上に伴うそれまで各村村 間の分裂した里道を1間幅に拡げ小山街道と下街道とを接続して交通の利便性を図った事が最大の業績であった。 いわずもがな、彼が江戸に帰る為のみにて普請した道路整備ではない。 ちなみに、「上府大名」としての意次がこの道を利用したのは、延べ2回の相良訪問の内 2回目の帰路のみであった。 領民の為による道路整備に感謝した領民達からは、意次を称え誰ともなく「田沼意次が作った道」と言うことで「田沼街道」と呼ばれるようになった。 なにより、農地がメインの江戸時代にあって当然現在のように田畑を潰して真っ直ぐ 道路を作る事は不可能な時代故少しでも歩きやすくする為、あるときは大回りをして、またあるときはクランクにぐぐ~と曲がり何でこんなに~と感じる程である。 従って、車社会の現在では無用の長物と化し、ある場所は宅地として建物の下敷きとなったり、拡幅されて車道となったりして当時の面影を残してくれているのは、ほんの数箇所となり、その足跡を辿るのは困難の一字であった 大雑把に言えば、現在の150号線に進化したとの形容もあるが、むしろ現在の相良街道(旧の田沼街道とも称される)がその進化系の表現が近いかも。 #
by micmacbig
| 2010-02-09 05:54
| 田沼古道関連
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